島根県ラグビー協会では「近隣のスクール(小中学生)と試合を中心とした交流を図ることにより、スクールの活動を活性化し、指導者の技能向上や子どもたちの成長へとつなげる。」ことを目的に本フェスティバルを開催されました。今回で22回目となります。
島根県においては、現在、ラグビースクールが4つあり(小学生対象が3スクール、中学生対象が1スクール)、どのスクールにおいてもスクール生の減少や財政的な基盤の脆弱さが慢性的な課題となっているとのこと。その中で、県内のスクールの交流はもとより、県外のスクールにも参加を依頼し、できる限り多くのスクール生の交流や技能向上の場とすることで、県内ラグビーのすそ野拡大を図る事業として継続されています。県協会主催の普及活動ですが、協会メンバーが少人数であるため、各スクールの指導者と連携をして全役員を挙げて協力した体制を組みながら実施されています。
当日は大雨の影響で計画変更を余儀なくされましたが、大会役員・指導者との連携により無事フェスティバルを開催されました。
【島根県ラグビー協会 普及育成委員長 新田 紀久 様 からのコメント】
この大会は、回数は重ねてきていますが、各スクールの部員数の変化や移動距離の課題によって、盛大であったり、小規模であったりその時々の事情はあるものの、継続して開催しています。
今回のフェスタには、ミニに県内からは、松江スクール、県外からは、倉吉・美作・福山の各スクール、ジュニアは、島根ジュニアと関係高校生の参加により行うことを計画しました。また、県内ラグビースクールの立ち上げなど、献身的なご尽力により県協会にとって多大な貢献をしていただいた“小松原 治氏“を追悼する大会としても位置づけました。
ところが、大雨の影響で中学生は参集が不可能と判断して順延とし、小学生のみ時間を変更しながら開催することとなりました。基本的には、日ごろ少ないゲーム形式の活動を中心として、繰り返し行いました。
天候には恵まれませんでしたが、芝生のグランドを選手たちはみんな元気に走り回ることができ、運営においても、指導者同士で助け合いながら、教え合いながら円滑に進められたことは、関係者の皆さまにたいへん感謝いたします。
(成果)
・これまでの21回の取組みの中で関係を深めさせていただいたチームから参加をいただきました。
・他の競技と比べて大会数が少ないため、この機会にたくさんゲームを組むことができ、こうした交流を望むこどもたちや保護者の方々に楽しんでいただけました。
・天然芝のある県立施設で開催することができ、こどもたちが気持ちよくラグビーができていました。
(課題)
・秋のこの時期は、学校行事、運動会や文化祭などの行事と重なることも多く、欠席されたチームも多かったため、早めの計画策定や開催時期の配慮が必要であった。
・選手同士の交流については、ゲーム後のファンクションを行いました。これ以外の取り組みを行ってより良いフェスティバルにしたいものの、少ないスタッフで対応する難しさがあり、スタッフの確保は今後の持続的運営面の課題となっています。
スクール生やスタッフの確保については、今後とも粘り強く各方面に働きかけながら行い、ラグビーのすそ野拡大に努めていきます。併せて、運営経費の捻出についても本プログラムの活用とともに検討して取り組んでいきたいと思います。
■イベント概要
【名 称】:しまねラグビーフェスティバル
【主 催】:島根県ラグビーフットボール協会
【開催日】:2025年10月4日(土)
【会 場】:県立浜山運動公園(島根県出雲市大社町北荒木)
【参加者】:倉吉ラグビースクール、米子ラグビースクール(鳥取県)
福山ラグビースクール、安芸府中ラグビースクール(広島県)
松江ラグビースクール、島根ジュニアラグビークラブ(島根県)
以上






















